何が何でも、観に行きたい映画でした。
実は、事前に内容はほとんど知らないまま。
ただ、私の故郷、
呉が舞台だということと、祖父母が生きた時代ということだけ。
大ヒットしている話は聞くのに、
上映している映画館がなぜこんなに少ないの。。
行けそうな日時に上映している映画館を見つけ、念のためネット予約しておいたら、当日着いたら満員御礼!セーフ!!
(しかし、劇場が地下で電波入らず、予約番号が記載されたwebメールを開けないハプニング、、、上映5分前に何とか入れました。今後はメモっとこ・・)
観なかったら、一生後悔しただろうと思いました。
スクリーンに映る景色、地名、方言。
自分にとってはあまりに自然すぎて、映画館にいる気がしなかった。
懐かしくて、幸せな気持ちで観ていました。
が・・
こんなに、途中でしんどかった映画はいつぶりだろう・・。
ある程度予想はしていたけれど
主人公のすずさんが、お見合いで呉にお嫁に来て一生涯を過ごした祖母に見えてしまって。
高台から瀬戸内海と船を見渡すシーンは、祖父母の家の二階から見える景色そのもので。
広島に落ちた原爆のキノコ雲を呉から見守る人達の姿は、祖父に見えてしまって。
造船業に携わっていた祖父が自宅に飾っていた、戦艦大和の写真パネル。
今でも呉に行けば見かける、海軍の方々。
色んな記憶や感情がわいてきて、リアルでした。
自分の知らない時代なのに。
やっと、リアルに感じることができたというか。
映画館を出た瞬間、私にとっての今の”日常”に戻れて、心底ホッとしたというか・・。
亡くなるまで、戦争時の記憶を語りたがらなかった祖母。
やっと、私は、祖父母の生きた時代(”戦争の時代”ではなくて)を少しだけ知ることができたように思います。
私は何もわかってなかった。
この映画を観た方には、ぜひ呉の
大和ミュージアムに行ってみて頂きたいです。
戦艦大和以外の船の名前や歴史、なぜ呉が大空襲を受けたのか、さらにリアルに伝わってくると思います。
今年は、祖父の七回忌で呉に帰省する予定です。
今はもう二人共いないけれど、
灰ヶ峰の方まで行ってみよう。
あの景色をもう一度観たい。
ちょっと泣けてきそうで、実は避けていたのですが、、
ああ、、母にも観てほしかった。
感想聞いてみたかったなあ。。。
呉駅の「くれー、くれー」のアナウンスが嬉しかった。
[2回]
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