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いつか自分がこの記録を読み返した時、どんな世界になっているのかな・・どんな想いで読むのかな・・と思いながら、「外出自粛」要請で急に時間ができたこの機会に書いています。

新型コロナウィルスが広がり、自由に外出もしづらい状況になった今、どうしても思い出してしまう記憶があります。

私は数年前、突然「アデノウィルス」に感染してしまい、数週間自宅で隔離生活を送るハメになったことがあります。
様々な病気を引き起こすウィルスですが、私の場合は目から入ったようで、「流行性角結膜炎」になってしまいました。
普通の日常生活を送っている間に起きたことです。
経験されたことのある方もいらっしゃると思います。


これが、本当にやっかいな病気で、、、、
名前が「結膜炎」なので、たかが結膜炎を思われてしまいがちなのですが、もう二度となりたくない！！

片目から発症しても数日後には両目に広がり、白目はわからないほど真っ赤になり、目やにが涙のように流れ続けて夜も眠れず、、という状態が数週間続くんです。
最初の10日ほど、まったく回復の兆しがないのが本当に苦痛で、一生私はこのままなんじゃないかと絶望的な気分になりました。

そして何より、感染力が非常に高いウィルスなので、病院でも検査が陽性と判明した途端に扱いが急変し、特効薬はないので通院も意味がなく、ひたすら自分の体の中に抗体ができるのを待つしかない・・
治るまでは登校不可、出勤は明確なルールがない場合も多いのですが常識的に出られるわけもなく、診断書が必要になったりするので面倒！
大体、スムーズに回復したとしても三週間程度かかります。


感染経路は、「飛沫感染」「接触感染」など。
もちろん、私がどこから感染したかも不明でした。
また、潜伏期間が長いため、発症前に自分から他人にうつしてしまっている可能性もある。


今の状況に、通じるものがありませんか・・？


あの時、私はどうやって乗り切ったんだっけなあ・・と振り返ったのですが。
仕事は割り切って当面あきらめたのはもちろん、とにかく家族にうつしてしまうのがこわくて、外出どころかひたすら自分の部屋から出ないよう「自主隔離」状態で頑張りました。
触った場所は即除菌。片手に除菌ティッシュボックス抱えてました。

インフルエンザ等とは違って、つらいのは目だけで、体は元気なのがまたやっかい。
一日中、ずーーーーっと部屋にこもりっぱなしだと身体も痛くなってくるんですね。
かと言って、外に出てしまって人にうつすのも恐怖だし、何より見た目がとんでもなかったので、夜暗くなってから３０分だけ、近所をささーっと散歩するくらいしかできなかった。

部屋にいる間は、どうしても自分が今後どうなるのか気になって気になって、同じ病気にかかった方のブログなどを探し続けてしまう。
悪い情報もいっぱい読んでしまい、どん底の気分に陥る。。

心が病みそうでした。
ほんとに、あれは、経験した人にしかぜっったいわからない辛さ。


でも、必死で耐えたおかげか、奇跡的に家族は誰も感染せず、職場などで接した人も発症者は出ずにすみました。

そして、晴れて自由になった時の、あの幸せな気持ち・・
自由に動き回れることのありがたさを、心底実感することができました。


実は、この二度としたくない経験をせめて何かに生かせたらと、当時書いていたバンドブログに記録したのですが、未だにこの記事だけ時々コメントがつくんです。
どの方も緊迫していて、同じつらい経験をしている人がいかに多いかということ、改めてよーーくわかりました。

はやり目の記録



新型コロナウィルスが今後どうなっていくのか、現時点で全く読めませんが・・
色々と制限された生活はキツイですが、それを乗り越えた時は、「自由な日常生活」のありがたさを心から味わえる！
と、思い出しながら、私もおとなしくしております。。

あの時、何よりつらかったことは、自分のせいで誰かに同じ想いをさせてしまったらどうしよう！？という恐怖でした。
幸い、その時は結果的には身近の人は職場含め誰も発症しなかったし、家族はただ私を心配してくれるだけで責めもせず、見守ってくれた。
（病院での扱いは心折れましたが、それは仕方ない。）

今、新型コロナウィルスに感染してしまった方々も、きっと同じ想いで苦しんでいらっしゃるのではないか。
そして恐らく、これからいよいよ身近でも感染する方が増えてくるのではないかと思うのですが、その時に絶対にその人を責める風潮になってほしくない。
ご本人が望んでなったわけではないし、明日の自分かもしれないことを、すべての人が意識して覚悟しておかなければいけないのでは、と感じています。


明日の世界がどうなっているかわからないという、こんなに状況の変化スピードが速すぎる世界を私たちは知らないので、本当に戸惑うばかりですが。
レベル感が全く違うお話かもしれませんが、今書きたい、と思ったことを記録しました。

「自由」のありがたさを知るチャンスだと捉えられたら、いいですね。


P.S. じっとしてられない性格の私は、外出自粛はほんとにキツイんですけどね・・
でも今、医療現場や、出勤せざるを得ない職業の方々のご苦労を想像すると、ただ家にいるだけでいいという状況は何でもないかもしれない、とも思います。

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