ここの所、お客様から急激に増えているご質問。
「安全にお金を運用する方法を知りたい」
今の日本では、
最難関レベルの質問です。
流れとして、NISAについて聞かれることも多くなりました。
実は私自身は、これまでやっていた
一般NISAを、今年から新設された
つみたてNISAに切り替えました。
「NISA」自体については私が書くまでもなくあちこちで情報が載っていると思いますが、まだまだつみたてNISAはマイナーでしょうし、今回の経験を記録として残しておきます。
誰かのお役に立てれば、
私の黒歴史も救われます。。
そもそも、なぜ私がわざわざややこしい手続きを踏んでまで「つみたて」に切り替えたのかというと、、、
損を出してしまったからです(泣)基本的な前提として、
NISA口座で資産運用するメリットは、税金を引かれることなく運用益をまるごと受け取れること、です。
言い換えれば、
利益が出なければ全く意味がないということ。
それどころか、損が出てしまった場合はどうなるかというと、、意味ないばかりか追い討ちをかけられます。
例えば、一般の口座で取引していた株を売却して損が出てしまった場合、ほかの株で利益が出たらそこで引かれた税金を一部取り戻すことができるという「
損益通算」という制度があります。
ところが、
一般の口座とNISA口座は損益通算できないという悲しいルールがあるのです。
つまり、
NISA口座を使うなら、何がなんでも利益を出さなければやる価値なしということ。(=投資先をきちんと見極める力、メンテナンスも必要!)
が、、、、
私は、やらかしたのでした。
数年前に運用開始した時はしばらく順調だった投資信託が、放置してる間にどんどん下がり、気づけば取り返しつかない状態に。
待てばまた戻るかなあ、、と人間は淡い期待を抱くのですが、下がれば下がるほど戻るのは難しい。
なぜなら、その間もずっと運用手数料は引かれ続けるからね。
しかもNISAには5年間という期限があるので、終わりが来たら何かしらアクションを起こさねばなりません。
売却か、ロールオーバー(新たな年度分に移行させる=新しく投資できる枠が減る)か、、
結論。
私のようなめんどくさがりは、メンテナンスが必要な運用は向いていない。
仕組みだけ整えれば、毎月コツコツ積み上げながら放置できる「つみたてNISA」に変えたくてしょうがなくなりましたが、一般のNISAとつみたてNISAは同時にはできません。
つみたてNISAとして新たに買い増すためには、口座を切り替える手続きが必要。
そこで、
いっそこれまでの分を全て売却(損切り)して、新しい気持ちでつみたてに切り替えてしまおう!!と決意したのが、今年1月のことでした。
最初に相談したのは、今の口座を開設しているA証券の担当さん。
「つみたてNISAに切り替えたいのですが、、」と聞いた所、衝撃の回答が。
「うちの会社ではつみたては取り扱っていません。」
・・・・どこでもできるわけじゃないのかい!!
しかし、これは逆にラッキーでした。
実は、知り合いに紹介された証券会社で開いた口座でしたが、その後自分自身でもネット証券で別口座を開いてみた結果、手数料の違いに愕然としていた所。
お付き合いもあるし、ほかの会社に移るのも言いづらいなあ、、と思っていたのですが、これで自分の選んだネット証券でつみたてNISA口座を開設する理由ができた。
手続きの流れとしては、こんな感じ。
まず、
現在のNISA口座を持っているA証券にNISA口座廃止の書類を提出。
(と同時に、私の場合はここで、思い切って損が出ている元NISAで運用しているファンドを一気に売却!
勉強代としてあきらめました。。あきらめることを学ぶのは、大事です
)
しばらく時間がかかるというので、その間に新しくつみたて口座を開くつもりのB証券に連絡して、必要書類を送ってもらうよう依頼しました。
10日後くらいに、自宅にA証券から
「勘定廃止通知書」が届きました。
これを添付して、B証券に新しい口座開設の書類を郵送。 ここから、口座開設の連絡が来るまでに数週間待たされまして、、
不安になってカスタマーセンターに連絡入れたら、書類は受理しているがとても混んでいて時間がかかっているとの回答。
(そんなにまだ開設する人いないと思うんだけど、、やはり一部の証券会社に集中するのかなあ、、)
結局、無事つみたてNISA口座が開設できたのは3月でした。
めんどくさくなる前に(ここ重要)月の積立額を決めて、ファンドを選び、引き落とし日も設定。
ちなみに、
つみたてNISAは年間40万円が上限ですが、配当を再投資する設定にするとその金額も自動的に含まれてしまうので、ゆとりを持って月3万円くらいまでがおススメです。
ここまで済めば、あとは基本的に
放置。
一般NISAとの違いは、日々の値動きを気にせず放置するのが基本という点。
投資に不慣れな日本人には向いていると思う。(だから金融庁も始めたんだよね)
選べるファンドも、一般NISAだと限りなくある中から自己責任で選択しなければなりませんが、つみたてNISAは金融庁が厳選した約100銘柄くらいの中に限定されているので気が楽。
ただし余談ですが、証券会社によってこの中からさらに絞ったものしか扱っていないこともあるので(大手がそうだったのでビックリ)、自分で買いたいファンドがある場合は口座開く前にチェックしてみてください。
いざやってみれば、時間はかかりましたが思ったほど手間かからず移行できました。
もし今迷っている方がいらっしゃれば、
面倒になる前に一歩踏み出すことをオススメします。「時間」は、何にも勝る財産。追伸: NISAについては、さらに自身がやらかしたことを追記したいので後日補足します。
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