1年ぶりに、近江屋洋菓子店のアップルパイを買いました。
(お店に向かったのがちょうど超絶豪雨の中で、ずぶ濡れでお店に飛び込んだ私に店員さんがタオルを渡して下さいました・・)
私の勤務地そばにあるこの老舗洋菓子店のアップルパイが母は大好きで、母の誕生日には1ホール買って帰るのがここ数年恒例になっていました。
りんごがごろごろ入っていて、甘すぎず、パイ生地も本当に美味しくて、とてもシンプル。
あまりアップルパイを好んでは食べない私も、ここのだけは大好きです。
去年のこの日も、同じように1ホール買って帰りました。
ところが、いつもは大喜びですぐに食べてくれた母が、なぜかその日は「後で食べるね」と。
何かあったのかなとピンと来ながらも話してくれず、一晩アップルパイは置かれたまま・・
次の日、その理由がわかりました。
母の誕生日である9月10日は、父の重い病気が告知された日になりました。
あれから1年。
闘病を始めた頃、父は「1年生きられたらいいな」とつぶやいていました。
今、父は入院中ですが、頑張っています。
そして、そんな父を心配し続けた母が、もうこの世にいない。
改めて、どう考えても、今の状況が不思議でなりません。
アップルパイを買う時も、1年前は4人分だったのに、今年は2人分で。
父には無事退院してから買ってくることにして、今日は珍しく早く帰宅できた弟と2人で頂きました。
やっぱりおいしいなあ。
もっと、食べさせてあげたかったな・・。
あの日、まさか自分の方があと約三ヶ月の命だなんて、1%も思わなかっただろうね。
だから、これからも毎年、9月10日をアップルパイの日にしてしまおうかな。
おいしいアップルパイ、これからも作って下さい。
母の歳にこれからは近づいていくのがちょっとこわいけど、
自由に動き回れる健康な自分の身体に感謝して、1日1日こなしていきます。
見守っててね。
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